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アトリエかわしろ一級建築士事務所

Author:アトリエかわしろ一級建築士事務所
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08月16日(金)

リーバイス501

リーバイスの501(ゴーマルイチ) に初めて出会ったのは、1980年代の終わり頃、カリフォルニア州のとあるショッピングモール内のジーンズショップでのことでした。

リーバイス501

そもそも リーバイス(LEVI STRAUSS & CO.) が生まれたのが、ショッピングモールから左程遠くないサンフランシスコということもあってか、そのショップはリーバイス・オンリーだったのですが、さすがに正面の壁の棚一面に天井近くまでズラリと並べられたジーンズ全てが 501 だったのは驚きでした。
脇の方にも確か、数種類くらい別モデルも置いてはありましたが、あくまでも501から派生したもので、たったひとつのジーンズが圧倒的に壁を埋め尽くす姿にひどく惹きつけられました。

なぜ、そのように大量のジーンズが並んでいたかといいますと、
・同じ 501 でも、色の落ち具合によって何種類かに分類されていること(当時ダメージ加工などはありませんでした)。
・更に、ウエストサイズごとに分類されていること。
・加えて、レングスサイズ(股下の長さ)が細かく用意されていること。
からなのでした。

それまでの僕は 501 というモデルに特別な印象を抱いていて、それは 伝説的で遠いところにあって、敷居が高い といったような、どこか雲の上のような存在だったのです。 しかし、よくよく考えるとこれも当たり前の話なのですが、労働者の激しい仕事に耐えうる実用的な衣類として生まれた 「人々の肌に身近な存在」 であったことに、改めて気付かされたのでした。
これはアメリカの文化そのものであり、庶民の実用品なのだと。

僕は、膨大な棚の中から、一度だけ水洗いされた色落ちの少ない生地の、僕のためのウエストサイズ、レングスサイズを選び出し、大切に抱えて持ち帰りました。
ちなみに当時のアメリカ製のコットン衣料は大変丈夫で品質が高く、その割りに価格が随分と安かったのです。 501 も、日本で製造・販売されている製品の3割弱程度の価格で購入できました。

大切に とはいっても、そこは実用品ですから時にはきびしく、どこまでも普通にはきこなした 僕の501 は、伝統に培われたヨーロッパの衣類に比べると信じられないくらい無骨で、特別身体のラインにフィットするわけでもなく、また他にも格好よいジーンズが幾らでもあるにもかかわらず、コットン独特のしっかりとしたあたたかな肌触りと、その布と肌との隙間の 距離感 が、ちょっと真似のできないくらいに何ともいえず程よい心地よさで、なぜか擦り切れてきてからの風合いと馴染み方が、他のどのジーズの追随をも許さない。 そう、存在さえも気にならない空気のような…。

リーバイス501
 

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